とあるビルで降雨時に地下1階の天井から漏水(雨漏り)するとのことで駆けつけました。
天井は直天(むき出しのコンクリート天井)で、その下に水受けの容器が設置されて雨水が溜まってました。
漏水にも相当困っている様子で、これは原因を探し出さねばという気持ちが高まりました。
始めに漏水部の天井に電気センサーを設置します。
上階は店舗でしたが、すぐ横が外壁になってます。降雨時に漏れるとのことなので雨漏りですね。上階の店舗の水道管や排水管が原因なら雨関係なく漏れてしまいますから配管の漏水は違うでしょう。
どうも外壁が怪しいと思い、外から外壁を見てみました。
すると、下写真のようになっており、経験から目に付いたのが排気口用のフードでした。
このフードから配管を出しています。
ピンッ!ときました。
排気口の本来の使い方ではないですね。
排気口を外壁側から覗くと、下の写真のように排気口下から吹き上げたり、外壁を流れてきた雨水が浸入した跡が残っています。
この排気口は換気扇をつけて使用されておらず、ただの開口部となって室内と外が通々でした。
排気口へ外壁側から手を入れると、ビル室内側にそのまま手が出てくる状況。
念のため電気抵抗試験で漏水部とのつながりを確認すると、高い水準での通電を確認でき、科学的にも漏水原因特定という御墨付きになりました。
その他、外壁のひび割れやシール打ちの調査もしましたが反応は無し。
漏水原因は全く予想もしない場所が多いです。
今回のように百戦錬磨の熟練した経験でピンとくる場所があったり、電気抵抗値を計測していると判明する場所があったりと様々です。
ビルスコープでは様々な調査手段で原因を発見することに注力しています。
電気抵抗試験の他に、高照度紫外線(蛍光染料)を使用した散水試験、赤外線調査、結露調査、ビデオスコープ調査、等を駆使して原因を捕まえてます。
この技術力・経験が漏水に困っている皆様のお役に立つことを願い日々努力しています。
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ビルスコープ株式会社
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